マクロとミクロの違い

ケインズモデルと新古典派モデルについて

マクロとミクロの違い、経済モデルについて

このページではマクロとミクロ経済学の違いと、マクロ経済学に存在する二つの経済モデルについて解説します。
まだ数式などは出てこないので、数式嫌いな人でも簡単に理解できるので安心してくださいね!

いきなりモデルについて理解するのは厳しいかもしれませんが、最初にモデルの種類を理解することで、今後モデルを学習するときに、分類毎で考えられるようになります。
マクロ経済学とミクロ経済学
そのほかの経済学の分野
マクロ経済学に存在する二つの経済モデル

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マクロ経済学とミクロ経済学

経済学のもう一つの基本分野である、ミクロ経済学。
マクロ経済学とミクロ経済学の違いは何なのかってことを説明します。

第一講義でもお話しましたが、
マクロという言葉を直訳すると巨視的と訳します。

それと対となるミクロという言葉を直訳すると、
もう予想がつきますように微視的と訳します。

巨視的と微視的、具体的に何が違うのかということを説明します。


前回マクロ経済学では、
家計や企業などを国全体単位の一つとみなして考えると説明しました。

ミクロ経済学ではこの逆で、
家計や企業などを個別に分析していきます。

これが巨視的と微視的の違いだと認識してくださいね☆



具体的にはマクロ経済では全体的な価格水準や景気変動、
経済成長などの一国の、
国民経済全体の経済活動の動きに着目します。

ミクロ経済学では一つの家計や企業などの、
個別の経済主体の経済活動の動きに着目します。

ある一つの家計は効用を最大化するために、
消費、貯蓄、労働をします。
もちろんある企業は利潤を最大化するために、
雇用や生産を行います。


またもう一つ、マクロ経済学とミクロ経済学の大きな違いがあります。
それは一般均衡分析を用いるのか、
部分均衡分析を用いるのかという点です。

次はこの一般均衡分析と部分均衡分析について説明します。

一般均衡分析と言うのはモデルの中で、
全部を一般的に説明しようとする分析方法です。

具体的には集計された経済変数の動きを内生的に、
お互い作用しあって変化するということです。

部分均衡分析というのは、
ある経済問題に限定して考慮をする方法で、
考慮しない環境については全てを一定として考える分析です。


マクロ経済学では一般均衡分析を、
ミクロ経済学では部分均衡分析をつかっています。


またマクロとミクロの大きな違いには時間の考慮という点と、
選好の相違の考慮という点があります。

マクロ経済学では時間軸を考慮に入れて、
様々な変数の時間的変化を考えていきます。

また家計間で好きや嫌いといったことは考えず、
全てが同じ選好を行うと考えます。

ミクロ経済学では時間軸を考慮に入れず、
たいてい時間は瞬間的な一点しか考えません。
また、家計間で好きや嫌いということを考慮にいれ、
効用最大化のための行動が家計間では異なってきます。



どうですか?
マクロ経済学とミクロ経済学の違いは理解できたでしょうか?
まとめに以下の表を使ってくださいな!

マクロ経済学 ミクロ経済学
対象 国全体の経済活動 一つ一つの個別の経済主体
経済主体 代表的なある家計
代表的なある企業
政府
一つ一つの家計
一つ一つの企業
変数 国内総生産・インフレーション・
経済成長率・失業率・などの
一国全体の経済変数
ある一つの財の価格
ある一つの財の生産量
サービス経済活動に関する変数
理論的枠組み 一般均衡分析 部分均衡分析
合理性 あいまいな合理性 完全な合理性
時間 時間軸を考慮 時間軸は考慮しない
選好 選好は考慮しない 選好を考慮



そのほかの経済学の分野

テーマとは関係ありませんが、
マクロ経済学とミクロ経済学のほかにも、
経済学の分野は多々あります。

そのほかの学問は応用経済学と呼ばれていて、
財政学・金融論・国際経済学・
産業組織論・労働経済学・公共経済学
などがあります。

このたくさんの応用経済学の根本的考えとなるのが、
マクロ経済学とミクロ経済学です。


ですので経済学を勉強するにあたってまずはしっかりと、
マクロとミクロをしっかり固めないといけないわけです。

マクロ経済学に存在する二つの経済モデル

マクロ経済学ではマクロ・モデルという、
理論的なモデルを使って分析していきます。

そのマクロ・モデルというのは大雑把に言うと、
二つのモデルによって成り立っています。

この二つのモデルというものが、
ケインズモデル新古典派モデルです。

このふたつのモデルの違いについて説明します。



二つのモデルの共通点は家計や企業が、
効用や利潤を最大化するために行動するという点です。

このことは何度も述べていますが非常に重要なことなのでもう一度。。。
家計は効用を最大化するように行動するし、
企業は利潤を最大化するように行動します。

では、二つのモデルの相違点はなんなのかってことを説明します。
それは合理性と価格の調整についてです。


ケインズモデルでは家計や企業は情報収集を完璧には行えないので、
それほど合理的に行動しないと考えます。

また市場の価格調整についても完全ではないと考えるため、
失業や低成長、恐慌などの失敗が生じやすいと考えます。

そのため政府の価格調整の手助けが重要で、
積極的に政府は市場に介入すべきという考えになります。

ケインズモデルでは合理性についても価格調整についても、
完璧ではなくある程度大雑把である考えるということです。
そのため政府の介入は重要であると考えます。


新古典派モデルはそれとは対照的に完璧な合理性と、
完全な市場の価格調整を背景において考えていきます。

市場における合理性も市場の価格調整も完全なものなので、
政府の介入は必要としないため、
新古典派モデルでは極力政府の介入はすべきではないと考えます。

以上がケインズモデルと新古典派モデルの違いです。
以下の表で確認しておいてください。

ケインズモデル 新古典名モデル
合理性 それほど合理的ではない 完全に合理的
市場の価格調整 それほど合理的ではない 完全に合理的
政府の介入 政府の介入は必要
積極的に介入するべき
政府は介入するべきではなく、
市場にまかせるべき

どちらがより優れているかというのは、
お互い一長一短であり状況によって使い分けるべきでしょう!

短期的視点ならば、より現実的なケインズモデル
短期ですべての家計や企業が完全に合理的に動くはずはないので。。。

また長期的ならば新古典派モデル

長期的ならば、短期的に合理的でなかったとしても、
長期的には合理的行動に近づくであろう。


よって短期ならば、ケインズモデル。
長期ならば、新古典派モデルと使い分けるのが最善の使い方となる。

この二つのモデルがあることを認識した上で、
マクロ経済学の中枢部分へと踏み込んでいきましょう!

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